故郷から届いた自家製味噌
今日の昼、「レヴィン」こと2年前、26歳の若さで亡くなった私の同郷の高木昌宣さんのお母さんからお味噌が届いた。お味噌はお母さんの手作り。材料は、下総台地の恵みである東庄町産のコシヒカリと、大栄産の大豆。塩、麹のみで3日間かけて作り、「土用」を過ぎるまで、重石を乗せて寝かせておいたとか。もちろん無添加、大豆は、何時間も煮込んだという。
さっそく、畑で収穫したばかりの青トウガラシに付け、ビールのつまみとしていただいた。麹のいい香りがして、優しい味だった。青トウガラシのピリッとした辛さとの相性が抜群だった。宅急便で送られてきたお味噌には、お母さんの手紙が添えられていた。「…庭の柿も葉を落とし、実だけが残っています。秋を絵に描いたような田舎風景です…」。幼き日の故郷の秋の風景が、頭の中に蘇ってきた。柿、クリ、ミカン、アケビ、キノコ…。故郷の野や山は、この時期、豊富な秋の恵みで色づいていた。
でも、手紙の最後の部分を読んで胸が痛くなった。「…毎日綱渡りをしているようで少しでも気を許すと、奈落の底へ落ちてしまいそうです。周りの方々に感謝の気持ちを忘れず一生懸命生きていきます。又お会いできること楽しみにしながら…盧さんと、又東庄町でコンサートを開けること楽しみにしながら…次の目標まで…本当にありがとうございます。奥さまにもよろしくお伝え下さい。10/24 高木」
11・5盧佳世コンサート『マウム(こころ)の歌』in浄智寺のため、11月5日、お母さんはご主人と娘さんの3人で北鎌倉にやってくる。もちろん盧さんは「かたち」と「悲しみの雨の中で」(詩集「レヴィンの系譜」の中に収録されている詩を盧さんが作曲した)を歌う。また、来年の5月2日のレヴィンノ命日を想定し、東庄町公民館で盧さんを招いて、レヴィン追悼コンサートを計画している。
東庄町公民館は収容人員が400人。ぜひとも、東庄町公民館を400人の観客で埋めたい。お母さんの気持ちに応えるため、さらには詩集「レヴィンの系譜」を故郷の「文化財」にするという私の目標達成のために…。これは、私を育ててくれた故郷への、私の精一杯ののささやかな恩返しなのだ。
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